ミレーナは生理痛に効果あり?学校では教えてくれない生理と生理痛の違い
2021.08.30
避妊リング「ミレーナ」って知っていますか?
子宮の中にミレーナという避妊具を入れると、長くて5年間、避妊・月経過多・生理痛に効果があるそうです。
タレントの益若つばささんがYouTubeで紹介したことでも話題になってましたよね。
そんな話題のミレーナについて徹底的に調べてきました!
今回の記事を読めば…
①ミレーナはなぜ避妊・生理痛に効果があるのか?ミレーナの仕組み
②学校では教えてくれない生理痛の知識
この2つが分かります!
月経のしくみ
ミレーナについて説明する前に、まずは月経の仕組みについて簡単にお伝えしますね。
月経とは、子宮内膜がはがれ落ち、血液と一緒に体外に排出されたものです。
下の図をみてください。
①卵巣で卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌され、排卵の準備をする。
②排卵して卵巣から卵子がが至急に運ばれると、黄体ホルモン(プロゲストロン)が分泌される。
このときに子宮内膜は分厚くなって妊娠の準備を整える。
③妊娠が成立すると、黄体ホルモンがさらに分泌される。妊娠しなければ黄体ホルモンはストップし、子宮内膜の分厚くなった部分が血液とともに剥がれ落ちる。この出血が月経となる。
子宮内膜が剥がれ落ちる時に子宮を収縮させる働きをするのがプロスタグランジン(=痛みのもと)というホルモン。プロスタグランジンの分泌量が多い人ほど生理痛を感じやすい。
これが月経のメカニズムです。
ミレーナのしくみと効果
では、ミレーナとは何か?どうして避妊、生理痛が軽減されるのか?順番にみていきましょう。
ミレーナとは
・ミレーナは子宮内に装着するタイプの避妊具。3センチほどのT字型でやわらかいプラスチックで出来ている。
・T字のタテの部分に入っている黄体ホルモンが持続して分泌され続けることで、子宮内膜を薄くする。これによって受精や着床を防ぎ(避妊)、生理痛も軽減される。
・一度装着すると最大で5年効果が継続。
こんな特徴があります!
では、避妊・生理痛の軽減の効果について詳しくみていきましょう。
さきほどの月経のしくみを思い出してください。
このように、子宮内膜が妊娠に備えて分厚くなっていましたよね。
妊娠が成立しない場合に暑くなった部分が剥がれ落ちて月経が起こり、そのときに子宮を収縮させるホルモンがたくさん分泌されると生理痛になってしまいます。
では、子宮にミレーナを入れた場合はどうかというと…
月経時も子宮内膜は薄い状態のままです。
なぜ子宮内膜が分厚くならないのか?
答えはミレーナから放出される黄体ホルモンが子宮内膜の増殖を抑えているから!
※月経時に分泌されるのはプロゲストロンという黄体ホルモン。
一方ミレーナについている黄体ホルモンは、人工的作られたレボノルゲストレルというものです。(低容量ピルにも同じものが使われています!)
このように、内膜が薄くなると…
①避妊効果
子宮に厚み(クッション)がなく受精卵の着床がしにくくなるため、妊娠を防ぎます。
また、ミレーナは精子の子宮内への侵入も防ぐことができるため、避妊効果がとても高いです。
②過多月経・生理痛の軽減
内膜が薄くなることで、月経血量が減少します。
それに伴って子宮の収縮も落ち着くので、生理痛の原因であるプロスタグランジンの分泌量が少なくなり、生理痛が軽減されます。
低容量ピルなどの飲む薬に対して、ミレーナは「子宮の中で作用する薬」という認識をもつと分かりやすいですね。
生理痛があるのは当たり前ではない
避妊目的だけではなく、生理痛で悩んでいる方にもミレーナは効果的であるということが分かりました。
ソフィの調査では、生理のときにカラダに痛みを感じるという女性が88%もいるということが分かっています。
多くの女性が生理痛に悩まされているということです。
みなさんは、生理の時に生理痛がある状態は当たり前ではないって知ってますか?
どういうことか?生理痛についてもっと詳しくみていきましょう。
生理痛の作られ方
まず初めに、生理と生理痛が別のものだと認識することが大切です。
先ほどから説明しているように、、
⚫︎生理を作り出しているのは【黄体ホルモン】
⚫︎生理痛の原因となるのは【プロスタグランジン】
このように、生理と生理痛を作っているのはそれぞれ別のホルモンです。
つまり生理痛がひどい人は、プロスタグランジンを人よりも多く分泌してしまっているということが言えます。
では、プロスタグランジンが分泌されてしまう原因を4つ!お伝えします。
✔︎冷え
✔︎貧血
✔︎寝不足
✔︎運動不足
この4つが生理痛を引き起こすプロスタグランジンを分泌させてしまう原因です。
つまりこの4つをクリアすれば、生理痛が軽減されるということです。それぞれの解消方をお伝えしますね!
①「冷え」
まず一つ目は「冷え」です。
夏はとくにクーラーのかかった部屋に長時間いたり、シャワーで済ませることが多いと思います。
しかし、それだとカラダが冷えてしまいます。意湯船につかったり、部屋を冷たくしすぎないように意識してカラダを冷やさないように意識してください。
②貧血
二つ目は「貧血」です。
貧血とは、細胞レベル酸欠のことです。
血液中には、酸素をカラダ中に届けてくれるヘモグロビンという運送屋さんがいます。
このヘモグロビンの質や量が悪くなると、酸素がしっかり届けられずにカラダのあちこちで不調が起こってしまいます。
貧血を改善するためにはヘモグロビンの材料である【ヘム鉄】【タンパク質】を摂ることが大切です!
③寝不足
三つ目は「寝不足」です。
日本人は十分な睡眠が取れていない人が多くいます。理想は毎日7~8時間眠ることです。
睡眠不足は、睡眠時間が短い場合や、リズムが整っていない、浅い睡眠…など、人それぞれ原因が違います。
↓こちらの動画で睡眠について詳しくお伝えしていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
④運動不足
四つ目は「運動不足」です。
毎日仕事で精一杯…運動する時間なんてない…という方におすすめなのが、本気のラジオ体操!
ラジオ体操第一、第二を通しでやると、全身の筋肉を使うことができます。それぞれ3分なので毎日空き時間に続けやすいですよ♪
まとめ
ミレーナという避妊具を使えば、避妊はもちろん、過多月経・生理痛にも効果があるということが分かりました。
また、生理痛に悩む女性がたくさんいますが、生理痛のメカニズムについて理解していない方がほとんどです。
生理と生理痛は別のホルモンが作用していて、「必ずしも生理のときに生理痛が来るものではない」ということを覚えておいてください。
そして、生理痛を引き起こす4つの原因
①冷え ②貧血 ③寝不足 ④運動不足
を解消するように生活の改善を行っていただければと思います(^^)
カテゴリー | 生理痛にかんするお話 |
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タグ | 生理不順冷え性睡眠貧血 |
この記事を書いた人
かなこ
サンナナサロンの「カラダの勉強会」で勉強中。【冷え】【便秘】が長年の悩み。パンや甘いものが大好きな私でも、はるよさんに教えてもらった「体質改善」でカラダの悩みを改善できるのか?実践中
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