ストレス?医学的に不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼ばれる「なんとなく不調」
2020.06.01
新型コロナウイルス感染症の影響でわたしたちの生活には大きな変化が訪れました。そんな生活の変化でストレスを感じておられる方も多いと思います。
そんなストレス環境のなかで自分自身で免疫力を高めてwithコロナ時代を生きていかなければいけないのですから…まあまあ大変です💦
今日は私たちがサンナナサロン®︎で「なんとなく不調」と呼んでいる症状についてのお話です。
不定愁訴(ふていしゅうそ)という医学的な症状
お医者さまが不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼ぶ症状があります。これはどういう意味かと言うと、
●病院の血液検査や精密検査でしっかり調べたのにも関わらず原因がわからない
●だけれども患者さん自身が明らかに不調を感じている
このような症状のことを言います。
私たちサンナナサロン®︎ではこのような症状を「なんとなく不調」と呼んでいます。
なんとなく不調の症状は…とても様々です。
★本人の体感があるもの
・疲れやすい
・神経過敏
・注意力低下、イライラ
・のどの不快感
・立ちくらみ、めまい、耳鳴り
・風邪をひきやすい
・吐き気がする
・胸が痛む
・食欲不振
・動悸、息切れ
・湿疹ができやすい
★具体的な症状があるもの
・便秘や下痢
・冷え性
・髪が抜けやすい
・アザが良くできる
・顔色が悪い
・肩こり、腰痛、背中の痛み
・むくみやすい
・頭痛、頭重
・月経の異常
・歯茎の出血
…このように実にさまざまな症状があります。前述しましたように、このような症状を感じて病院に行っても医学的な検査では何の異常もないため「それでは様子を見てみましょう」という診断となることが多いです。
不定愁訴の原因の一つとして考えらる「鉄欠乏性貧血」
これは医学的にも論文が多数発表されていることですが、不定愁訴の原因の一つとして鉄分が不足することによる貧血(鉄欠乏性貧血)が考えられます。
(私たちのサンナナサロン®︎も同様に考えていて鉄欠乏性貧血を改善するためのさまざまなプログラムをご提供しています)
この種類の貧血で困ったことが一つあります。それは、病院の血液検査では発見できないことも多いこと、です。
肝臓に貯められている鉄分(貯蔵鉄)が不足している場合は血液検査のヘモグロビンの値が正常なことも多く、この場合一般の血液検査では貧血を発見するのがとても困難です。
下の図表にもありますように貧血は段階的にカラダのあらゆる部分で発生していますので病院がチェックする血液検査の値では把握できないことが多いのです。
病院で「貧血」と診断されるのは主にヘモグロビン値(女性の場合は11.4〜14.8μg/mlが正常値とされている)が大幅に低い場合です。
ヘモグロビン血が正常の範囲の中にあるにも関わらず貯蔵鉄の一つの指標である血清フェリチン値が大幅に低い場合は病院では何の診断もしてくれない場合が多いです。
鉄欠乏性貧血は「かくれ貧血」
ちょっと復習しますね。カラダの中の鉄分が不足することによる貧血を「鉄欠乏性貧血」と呼びます。この種類の貧血は前述のとおり血液検査で異常が出るわけでは無いですので「かくれ貧血」と呼んだりします。
かくれ貧血の根本的な原因は鉄分の欠乏(不足)です。
なんとなく不調は鉄欠乏性貧血が原因のことが多いです。この、鉄欠乏性貧血はカラダの中の鉄分が不足している状況で、血液検査の結果では正常値とされる範囲ですので病院では正常と診断されてしまいます。
このように血液検査では発見されない貧血のことを「かくれ貧血」と呼びます。
かくれ貧血の症状は多岐に渡りますが、病院では見当違いな薬を処方されたりして根本的に改善することができない場合が多く、その場合は「不定愁訴」という病名を付けられて通院が続くことになります。
鉄分はカラダの根本機能の中で重要な役割を果たしている
かくれ貧血の原因となる鉄分の不足がいろんな症状の「なんとなく不調」を引き起こすのは以下のようにカラダの生命活動の中心で鉄分が重要な働きをしているからです。
①鉄分が赤血球の重要な構成要素として酸素の運搬に関わっている
②細胞のミトコンドリアの中でATPの合成に重要な働きを持っている
③カタラーゼやグルタチオンなどの抗酸化酵素の構成要素となって活性酸素の除去に関わる
④神経伝達物質=ホルモンの生産に関わっている
①は、サンナナサロンでもお伝えしていますように赤血球中のヘモグロビンの質/量が不足するとカラダじゅうの細胞に酸素が届きませんので全身で酸欠状態が起こってしまいます。
②は、一つ一つの細胞でエネルギーと熱を作り出すミトコンドリアエンジンが不調になります。カラダは根本的なエネルギー不足に陥り、そしてミトコンドリアエンジンが熱を発生することができず低体温になります。
③は、私たちのカラダの老化をストップさせる抗酸化の働きが不調になります。つまり鉄分がないとカラダの抗酸化(=老化を防ぐための)はたらきは不全になります。
④は、ホルモンの生成がうまくできなくなりますのでカラダの各所に指令(神経伝達)が正しく届かないことになります。伝達が不調ならカラダの各所がうまく働けません。
鉄分が不足する貧血によってこれだけのことが一斉に不調になるわけですから…なんとなく不調になるのも当然です。
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この記事を書いた人
前田 晴代
サンナナサロンのプロデューサーで株式会社MEETSHOPの代表取締役。サンナナの店頭ではお客様と一緒に「健康は楽しい♪」といつも笑っています。
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