■ この記事を監修いただいた専門家
前田晴代さん
体質改善専門店サンナナサロン®︎ プロデューサー/株式会社MEETSHOP 代表取締役
大阪淀屋橋に開業した37SALON(サンナナサロン)は広告宣伝費ゼロで顧客リピート率は93%を維持。 2021年には体質改善に特化した新ブランドOR THIS ONE(オアディスワン)をスタート。現在はその独自のヘルスケアプログラムを全国に広めている。
2019年度大阪トップランナー事業認定。2019年理化学研究所ヘルスケアビジコンファイナリスト。2020年池田泉州銀行ニュービジネス助成金大賞受賞。
・ニュービジネス大賞
春はカラダが刺激をうけやすい季節
春ときくと何をイメージしますか?
卒業式や入学式など…行事が盛り沢山の季節ですよね。
そして、住む場所が変わったり、新しい人と関わることが増えたり、仕事での異動があったり…
このように多くの人にとってガラッと環境がかわる季節だと思います。
実は、、
春のこういった環境の変化はカラダにとって”刺激”になるんです!
カラダが感じる刺激というと…
針で刺されたり、ジェットコースターに乗る、クラブハウスで騒がしくすることなどをイメージするかもしれません。
もちろんこういった物理的なものも刺激になります。
しかし、、
慣れない環境の変化でストレスを感じたり、ワクワクドキドキと気分が高まるといった精神的な変化も「刺激」になるんです。
つまり春はカラダがふだんより刺激を受けやすい季節だということですね!
刺激をうけるとカラダは戦闘モードになる
カラダが刺激をうけやすい季節だということはわかりました。
では刺激を受けることで一体何が起こるのか?
ここからは、、
便秘になるメカニズムについて順番にお伝えしますね!
カラダは刺激を受けると「なにか危ないことが起こるかもしれない!」って判断します。
(人間が狩猟時代なんかに生き延びるには敏感である必要があったんですね。)
そして、逃げたり闘うための準備を始めるんです。
そのためにまず、、
カラダの中で「アドレナリン」という神経伝達物質が分泌されます。
わたしたちのカラダは交感神経と副交感神経という2つの神経が交互に働いていて、、
アドレナリンが分泌されると交感神経優位の状態になります。
交感神経優位=戦闘モード
副交感神経優位=リラックスモード
とイメージして下さい。
⚫︎刺激をうけてアドレナリンが分泌する
↓
⚫︎交感神経優位になる
↓
⚫︎カラダは戦闘モードになる
ちなみにこの神経を切り替えるのは「自律神経」の働きです。
【記事まとめ】
⚫︎アドレナリンは、激しい感情や強い刺激などでカラダががストレス(刺激)を感じたときに、分泌され交感神経をはたらかせる
【記事まとめ】
⚫︎自律神経は、交感神経と副交感神経という逆の働きをする2つに分かれている
⚫︎自律神経がカラダの状態を調節する
交感神経優位になると便秘に?!
刺激をうけるとアドレナリンが分泌されて交感神経優位になる。
ではアドレナリンによって交感神経優位になるとどんなことが起こるのでしょうか?
基本的にはカラダが戦闘モードになると考えて下さい。
・心臓の鼓動を早くする
・血圧を高くする
・筋肉の血管を開く
このように頭にエネルギーが送られてシャキッとしたり、筋肉がよく動くのでカラダを動かしやすい状態になるんです。
そして、上の図にありますように胃腸は動きが鈍くなります。
この理由はシンプルで、戦闘のときに「トイレに行きたい!」となると困りますよね。
こんなことが起こらないように交感神経優位になると胃腸の運動をストップさせようと働くんです!
流れをまとめると、、
●春の環境の変化
↓
●環境の変化は「刺激」になる
↓
●刺激をうけてカラダが「交感神経優位」になる
↓
●交感神経優位になると胃腸の働きが鈍くなり便秘になる
こんなことが起こってしまうんですよね。
春の便秘には睡眠が大切?!
交感神経と副交感神経は本来バランス良く働いてくれています。
しかし上で説明したように、交感神経ばかりを使ってしまうとこのバランスが崩れてしまうんです。
この状態を状態を「自律神経が乱れる」といいます。
こうして自律神経が乱れた状態が続くとどうなるか…?
待ち構えているのは五月病です。
<五月病>
5月になる頃に、身体のだるさ、疲れやすさ、意欲がわかない、物事を悲観的に考えてしまう、よく眠れない、食欲がないなどの心身の症状が現れる
自律神経の乱れが続いたことで、カラダがだるい、疲れやすい、意欲がわかないなどカラダの調子が狂ってしまうんですね。
こうならないために!
そして便秘解消のために!
自律神経をしっかり整える方法が知りたいですよね。
それでは春の便秘を解消する(自律神経を整える)方法をお伝えします!
自律神経を整えるのに一番大切なこと、、
それは「副交感神経優位で寝ること」です!
副交感神経:リラックスモード
です。寝る時なんてみんなリラックスしてるって思いますよね。
しかし、、
刺激を受けている人は交感神経優位のままで睡眠をとっている人がとても多いです!
交感神経優位で寝てしまうとカラダは戦闘モードの状態なので、疲れはほとんどとれません。
一方しっかり副交感神経優位の状態で眠ると、、
寝ている間にカラダが休息できるので自律神経を回復させることができます。
ただ問題は、交感神経・副交感神経はわたしたちの意思でコントロールできないことです。
「今から副交感神経にする!」と声に出して寝てもうまくいきません。
大事なのは…
眠る3時間ほど前からカラダに刺激を与えないことです。
寝る前に筋トレなどの運動、目が覚めるような映像やブルーライトなどは避けて下さい。
また、よく遠足の前日は眠れないっていいますよね。
あれは楽しいことを想像してワクワクした結果、交感神経優位になっている状態です。
つまり…夜に考え事をすると脳が刺激されるので交感神経優位になりやすいです。
寝る前にリラックスタイムを設けると副交感神経優位の状態で眠れるはずです♪
【論文まとめ】
⚫︎副交感神経優位の状態で眠るとスムーズに入眠できる
⚫︎副交感神経優位で眠ると睡眠の質が上がる
まとめ
なぜか春になると急に便秘になる…これは胃腸がうまく動いていないのが原因かもしれません。
春は環境の変化が変わりやすく、カラダが刺激を受けやすい季節です。
カラダが刺激をうけると…
⚫︎アドレナリンが分泌
↓
⚫︎交感神経優位
ということが起こります。
交感神経優位になると胃腸の働きが鈍くなり、この状態がつづくことで自律神経が乱れて便秘になります。
最後にお伝えしたことを気をつけて良質な睡眠をとるよう心がけて下さいね♪