■ この記事を監修いただいた専門家
前田晴代さん
体質改善専門店サンナナサロン®︎ プロデューサー/株式会社MEETSHOP 代表取締役
大阪淀屋橋に開業した37SALON(サンナナサロン)は広告宣伝費ゼロで顧客リピート率は93%を維持。 2021年には体質改善に特化した新ブランドOR THIS ONE(オアディスワン)をスタート。現在はその独自のヘルスケアプログラムを全国に広めている。
2019年度大阪トップランナー事業認定。2019年理化学研究所ヘルスケアビジコンファイナリスト。2020年池田泉州銀行ニュービジネス助成金大賞受賞。
・ニュービジネス大賞
本当は一人で食べたい?ランチタイムの過ごし方
平日のランチタイムといえば、仕事中に唯一休憩できる時間。
午後に備えて、また仕事中のたのしみとして気持ちよく過ごしたいですよね。
みなさんはランチタイムをどうやって過ごしていますか?
JOBNETが2019年に行ったこちらの調査では…
二人に一人がお昼ご飯は一人で食べる派だという結果が出ていました。
想像以上におおい!
しかも調査内容と詳しくみてみると、、
<一人で食べたい派>
・一人でいたい。話を合わせるのは面倒
・周りに気を使わず好きなものを自分のペースで食べたい
・さっさと食べてゆっくりしたい
こんな感じで人といると気を遣うという意見が多くありました。
つまり毎日職場の人とお昼ご飯を食べている人は、小さなストレスを受けているという方が多いと言えそうです。
Rちゃんは社会人一年目なのもあり、先輩や同期のグループのお誘いをなかなか断れないと言っていました。
ではストレスを感じるときと、楽しんでいるとき、食事中のカラダでどんな変化が起こっているのか?
みていきましょう!
食事中はカラダがリラックスする時間
12時、お昼ご飯の時間。みなさんどんな気分になりますか?
ほとんどの方が「やったー!」と思ってるんじゃないでしょうか。
私は毎日お昼ご飯が楽しみで11時ごろからソワソワしています。笑
そう、食事をするって本来たのしいものですよね。
じつはカラダも“ご飯を食べるのはしっかり休憩できるとき”だとインプットしてます。
どういうことかというと…
カラダはリラックスしているときにのみ食べ物を消化するモードになるということです。
私たちがご飯を食べて消化吸収するためには、消化器官である胃腸がせっせと働いてくれる必要があります。
でも…食事するから「今から胃腸働け!」ってコントロールできますか?
もちろん私たちのカラダの一部ではありますが、手や足みたいに好きに動かせませんよね。
じゃあ一体何がこれをコントロールしているのか?
答えは…「自律神経」です。
自律神経は交感神経と副交感神経の2つの神経を切り替えることで、胃腸などの臓器をうまくコントロールしてくれています。
交感神経:戦闘モード
副交感神経:リラックスモード
例えば試験やプレゼン前など緊張しているときに心臓がバクバクしますよね。
これは戦闘モードである交感神経優位になっているから。
交感神経優位になると、心臓から脳に血液(エネルギー)を送るために心拍数を増やすよう働くんです。
反対に、私たちがリラックスしているときは「副交感神経優位」の状態です。
家で気ままに食事するときはみなさんリラックスしていますよね。
副交感神経優位の状態で食事をすると、、
胃液が分泌されるなど消化器官が働くので食べたものをしっかり消費できます!
⚫︎リラックスした状態で食事する
↓
⚫︎カラダは副交感神経優位の状態
↓
⚫︎胃腸がうごく
↓
⚫︎消化が良くなる
【論文まとめ】
⚫︎副交感神経が働くと心やカラダがリラックスして胃腸がはたらく
気遣い屋さんが太る理由
ではRちゃんが食事中気を遣うように、リラックスできていない人はどうでしょうか。
さきほど”試験やプレゼン前など緊張しているとき”に交感神経優位になるとお伝えしました。
このように…
交感神経はストレス(刺激)をカラダが受けたときに働きます!
食事中に気を張っている=カラダがストレスを受けている状態 です。
交感神経優位になると…
上の図にありますように胃腸の働きが鈍くなります。
つまり、、
⚫︎食事中に気を遣うことでリラックスできない
↓
⚫︎交感神経優位の状態で食事
↓
⚫︎胃腸の働きが鈍くなる
↓
⚫︎消化が悪くなる
カラダが交感神経優位の状態で食事をすると消化がわるくなり、太りやすくなってしまいます。
【論文まとめ】
⚫︎交感神経が緊張状態(交感神経優位)になると胃腸にも影響がでる
⚫︎胃液などの内分泌系がうまく働かなくなる
食事中のNG行動
そして実は…食事中に交感神経優位になる原因は他にもあります。
例えば…「仕事をしながらの食事」
忙しくてご飯を食べている暇なんてない!という方もいますよね。でもお腹が空くと頭が回らない。
その結果パソコンを触りながら片手でパンをかじる…なんてことになっていませんか?
仕事中は集中するためにカラダは交感神経優位の状態になっています。
そんなときにご飯をとってもカラダは消化の準備が整っていません。
少しでも休憩時間をつくるよう心がけてください!
そしてもう一つは「早食い」
おしゃべりしながらリラックスして食べてる!だけど食べるのは早い!
という方は結構多くいます。
じつは早食いはそれだけでカラダへの刺激になってしまうんです。
早食い=あまり噛まずに飲み込む
なので、飲み込むときに喉が刺激されているんですよね。
これによってせっかく楽しく食事していても、交感神経優位に切り替わってしまいます。
まとめ
職場のランチ中しっかりリラックスできている人は意外と少ないのかもしれません。
私たちのカラダはストレスをうけると交感神経優位になります。
食事の時間に交感神経優位になってしまうと…
胃腸の働きが鈍くなり消化吸収が悪くなります。
すると、うまく栄養を吸収できなかったり、代謝が落ちて脂肪がつきやすくなるなど「太る原因」をつくってしまうんです!
できるだけ自分が一番たのしく食べられる環境で食事をするようにしてみて下さいね♪