パルスオキシメーターで感染症リスクはわかるの?
パルスオキシメーターでわかるのは「血中酸素濃度」です。
まずは血中酸素濃度とはどんな数値なのか?説明していきますね。
血中酸素濃度の数値でわかるのは、体内の酸素の状態です。
酸素は血液によって全身に運ばれます。もう少し詳しくいうと、血液中のヘモグロビンというものに酸素がくっついて運ばれているんです。
血中酸素濃度は、そのヘモグロビンと酸素の結合率。
もちろん結合率が高い方が身体中に酸素が運ばれます。
酸素は私たちにとってエネルギー源なので、血中酸素濃度が高い方が良く、低ければ色んな臓器が十分な酸素を受け取れなくなってくるため危険な状態になってしまいます。
では、冒頭で言っていた通り血中酸素濃度を高く保つことができれば、感染症や病気になりにくいのでしょうか?
答えはNOです。
↓下の図をみてください
そもそも血中酸素濃度は、持病があったり高齢でない限り、平常値を下回ることはありません。(運動後などは一時的に下がりますが問題ないです)
「血中酸素濃度が低いから感染症になる」という認識は間違いです。
感染して、重傷した結果、血中酸素濃度が下がってしまうんです。
つまり、パルスオキシメーターで血中酸素濃度を測ってわかることは、感染症や病気が重症化しているかどうかということです。