炭酸水を飲むと太る?痩せる?【科学的な健康効果】
2020.08.24
法人さま向けにプログラムをご提供している現場でとても多いのは「水の替わりに炭酸水を飲むのは大丈夫ですか?」というご質問です。
炭酸水は健康にいい。
そんなイメージを持っている方が多いのに驚いてしまいます😲
私たちはサンナナサロンで4年、法人向け健康経営プログラムの提供を始めて1年、さまざまなお客様のリアルな声を集めてきました。
そこで今日はそんな実例に基づいて、
こんな感じで行ってみようと思います!
なぜ?みんな炭酸水を飲むのか?
私たちはそこには2つの理由があると考えています。
①大手飲料メーカーのマーケティング的な事情
②ストレスや自律神経の乱れの総量の増加
順番に説明しますね。
まず、①大手飲料メーカーのマーケティング的な事情、です。
これは10年前と比べて烏龍茶や緑茶の出荷量が減り、炭酸水の出荷量が増えていることからも明らかだと思います。
これは2015年の記事ですが、
●烏龍茶市場は2000年には12,000ケースの出荷量
●それが2014年の段階で6,050万ケースと15年間で市場規模は半減
つまり烏龍茶市場は2000年をピークに縮小し続けています。
その一方、縮小し続ける烏龍茶市場と入れ替わるようにして急拡大したのが炭酸水市場です。
食品産業新聞の2018年のこの記事によりますと、
●炭酸水の生産量は2006年の時点で2万9000キロリットル
●それが2016年には20万6000キロリットルと7.1倍に急拡大
なんと…たった10年で市場規模が7倍!です。
そのきっかけとなったのが、2011年にアサヒ飲料が「ウィルキンソン」を500mlをPET容器で発売したこととされています。
「ウィルキンソン」は1904年に日本で生まれたブランドです。誕生以来、バーテンダーなどプロから支持されてきたBtoB向けの商材でした。
ところが同社はそれまでBtoBの大容量PETが主流だった市場に、500mlPETの商品を投入し家庭における炭酸水の直接飲用という新しい飲用スタイルを提案しました。
そしてこの、コロナ禍で炭酸水の出荷量はさらに伸びている、とのことです。
この記事(:「コロナ禍で無糖炭酸水が市場拡大、リフレッシュメントと割材利用で家庭内需要高まる」)ではハッキリと、炭酸水がリフレッシュのために求められている、と書いています。
<サントリー公式ホームページより>
最近は香取慎吾さんの「サントリーの天然水 スパークリングレモン」のCMも記憶に新しいですよね。
俯瞰して見ると、
●飲料大手はじわじわと烏龍茶に替えて炭酸水を市場の主役にするべく仕掛けてきた
(:大手飲料メーカーのマーケティング的な戦略)
●2020年のコロナ禍をきかっけにリフレッシュを求める人が更に炭酸水を求めた
(:コロナという突発的な個人の事情による嗜好の変化)
このようなマクロとミクロ両面からの市場の動きがあったように思います。
炭酸水を飲むと太るのか?痩せるのか?
ではそもそも論で、炭酸水を飲むことは健康にいいのか?という疑問についてお答えします。
答えは、YESでもありNOでもあります。
(サンナナサロン的には炭酸水を飲むことは控えたほうがいいという見解なのでYES=炭酸水を飲むと太ります、です)
詳しく説明しますね。
炭酸水は水に二酸化炭素を加えたものですのでもちろんカロリーゼロです。
栄養素の摂取面を考えると水を飲むことと変わりませんので太ることはありません。
水をたくさん飲むことは明らかに健康に良いですので、炭酸水を飲むことで水分を摂取できるならそれは健康に良いことになります。
その一方で、、、、
私たちサンナナサロンが注目したいのは「なぜ?炭酸水が飲みたくなるか?」という部分です。
前述の記事にもありますように、
●リフレッシュしたい
●炭酸の喉越し(のどごし)が気持ちいい
●強炭酸の痛いくらいの刺激が快感
こんな感じではないでしょうか?
つまり、、、
なぜ?リフレッシュや刺激を求めてしまうのか?という部分が大切だと私たちは考えます。
ここからは科学的なお話です。
喉越しの気持ち良さや痛いくらいの刺激を受けると私たちのカラダはアドレナリンという神経伝達物質を分泌します。
アドレナリンが分泌されると血糖値が上がりエネルギー値の高い血液(:糖分をたくさん含む血液)が脳に流れ込みます。
脳の唯一のエネルギー源が糖分ですので糖分をたくさん送ってもらった脳は急速に楽になります。
楽になる、つまりリフレッシュしたと感じる、という訳です。
話はぐるっと戻って、じゃあ炭酸水を飲むと太るのか?痩せるのか?です。
炭酸水を飲むことで血糖値が上がります。
問題は、この上がった血糖値を下げるために分泌されるインスリンという物質です。
インスリンは血糖値を下げるだけでなく、いろいろな働きを私たちのカラダにしてしまいます。
その一つが、糖を直接的に脂肪に変える、という働きです。
●炭酸水を飲んでアドレナリンが出る
↓
●血糖値が上がる
↓
●上がった血糖値を下げるためにインスリンが出る
これを繰り返すことで「糖を脂肪に変えやすい体質」になる可能性があります。
つまり…太りやすい体質です。
サンナナサロン的な結論としては「炭酸水を飲むことは直接的には太らないけど間接的には太りやすい体質になる可能性がある」と、なります。
炭酸水が飲みたくなる理由を考える
私たちが大切だと思うのは、前述した「なぜ?炭酸水が飲みたくなるか?」という部分です。
炭酸水を飲みたくなるということはカラダが刺激を求めているということです。
刺激を受けてアドレナリンを出したいということです。
なぜ?アドレナリンを出したいかというと脳がエネルギー不足だからです。
なぜ?脳がエネルギー不足になるか?というと….
その理由を考えることが大切だと考えています。
理由は人それぞれ、です。
(それが多くの場合、ストレスだったり自律神経の乱れだったりします)
その個別の理由を「探求」することが大切だと思っています。
私たちはその「探求」をクエスト(:QUEST)と読んで、お客様と一緒に探していくプログラムを店舗と法人さま向けのプログラムでご提供している訳です。
話は少し逸れてしまいましが💦
「なぜ?炭酸水を飲みたくなるのか?」
を、丁寧に考えることが大切だと思います🙂
物事は必ず、原因と結果がワンセットです。
「なぜ?炭酸水を飲みたくなるのか?」にも必ず原因があるものです。
カテゴリー | カラダからのサインのお話 |
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タグ | アドレナリンインスリン自律神経の乱れストレス |
この記事を書いた人
Nishio Masaki
株式会社MEETSHOPの取締役。得意なことは整理整頓と言語化。いろんなことの攻略法を見つけるのが好きです。
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