免疫力を下げないために筋トレをすべきたった一つの理由。
2020.07.15
何となくのイメージなんですが💦
●痩せてガリガリの人→免疫力が低い
●筋肉質でマッチョな人→免疫力が高い
こんなイメージを持っていませんか!?
「確かに自分が子供の頃、風邪で学校をよく休むのって痩せ型の子が多かったような…」
そんなことを思い出していたりしますよね。
今日は「筋肉量と免疫力」の関係についてのお話です。
筋肉が多いと免疫力が高いのは本当なのか!?
結論から言いますと「YES」です。
ただ、その仕組み?が少しややこしいですので、丁寧に説明していきますね。
そしてこの記事の最後に筋肉を増やして免疫力を高める際の注意点を2つ具体的なアクションプランとしてお伝えします😀
では説明スタートです!
筋肉が多い→筋肉の中に溜めておけるものがある!
筋肉量が多いと私たちのカラダは筋肉の中に糖分(エネルギー)を貯めておくことが出来ます。
アスリートの人が大事な試合前に行う「カーボローディング」という調整法を聞いたことがありますよね。
■江崎グリコ「カーボローディングとは。食事の摂り方や実践方法について」
https://cp.glico.jp/powerpro/training/entry52/
カーボローディングとは簡単に言うと、
●アスリートが限界まで筋肉を鍛える
↓
●試合の直前に糖質をたくさん摂る
↓
●糖質が肝臓と筋肉に蓄えられる
↓
●試合中は蓄えた糖質を素早くエネルギーに変えて戦う!
ということです。
つまり私たちのカラダは筋肉の中に素早くエネルギーに変換できるかたちで糖分を蓄えることが出来るのです。
私たちのカラダは「血糖値スパイク」という症状になっている
一方で、私たち現代人のカラダは「血糖値スパイク」という症状になっていることが多いです。
「血糖値スパイク」とは最近はNHKスペシャルなどでも取り上げられている症状です。
私たちのサンナナサロンでは「低血糖症状」と呼んでいます。
「血糖値スパイク」「低血糖」とは食後の血糖値が乱高下する症状のことです。
以下のグラフのようなイメージを持っていただければいいかと思います。
24時間を通して血糖値が乱高下しています。
そして血糖値が下がりきった状態は脳がエネルギー不足になりますので、とっても”しんどく”なります。
私たちは多くの場合、食生活や生活習慣からこのような血糖値のカーブを描いていることが多いです。
そして、この低血糖症状が「なんとなく不調」つまり不定愁訴の原因になっていることが、近年では問題視されています。
このような血糖値が乱高下する場合に私たちのカラダの中で消耗されるのがアドレナリンというホルモンです。
アドレナリンは血糖値を上げる働きをします。
低血糖症状の人は血糖値が下がり切った際に、アドレナリンの力を借りて血糖値をあげようとするのです。
すると…体内のアドレナリンが著しく消耗されます。
体内のアドレナリンが足りなくなるとどうなるか?
体内のアドレナリンが足りなくなるとどうなるのでしょうか?
血糖値が下がりすぎると人間は死んでしまいますので💦
私たちのカラダはアドレナリンの代わりに「コルチゾール」という物質を使って血糖値を上げようとします。
●低血糖で血糖値が下がってしんどい
↓
●アドレナリン使って血糖値上げる
↓
●アドレナリン足りなくなる
↓
●コルチゾールで代用して血糖値上げる
…すると何が起こるでしょうか!?
今度はカラダの中のコルチゾールが足りなくなります。
コルチゾールは「カラダの中のステロイド薬」
コルチゾールとは簡単に言うとカラダの中でステロイド薬と同じ働きをする物質です。
(つまりステロイド薬というのはコルチゾールを模して作られています!)
アトピー性皮膚炎や炎症などでカラダが痒い(かゆい)ときにステロイドのお薬を塗ったりしますよね?
あれはステロイドにはコルチゾールと同じ「抗炎症(こうえんしょう)」の働きをするからです。
つまり、ステロイドもコルチゾールも私たちのカラダに対しては炎症を抑える働きをしてくれるということです。
炎症とはカラダの中のトラブルですので、コルチゾールはそのトラブルの”火消し”を素早くやってくれる訳です。
筋肉の多い人はコルチゾールに余裕が出来る!
話が長くなってしまいましたが…ようやくここからまとめです😀
①筋肉量の多い人は筋肉の中にたくさん糖分を貯めることが出来る
↓
②一方で私たちのカラダは低血糖症状で血糖値が下がってしんどくなっている
↓
③通常は血糖値を上げるためにアドレナリン&コルチゾールのコンビを使う
ところが、筋肉量が多い人は糖分をたくさん筋肉の中に貯めていますので!
②の段階でサッと!筋肉から糖分を取り出して血糖値を上げるのに使えてしまう訳です!
(血糖値は血中の糖分の値なので筋肉から糖分を出せるなら、それが一番手っ取り早い)
すると…どうなるでしょう??
③の段階が不要になりますので!コルチゾールに余裕ができる訳です。
コルチゾールに余裕が出来ると、コルチゾールがカラダの中のトラブルを”火消し”する働きに余裕ができます。
ちょっとくらいのカラダのトラブルでも自前のコルチゾールで解決してしまう!
つまり…免疫力が高くなる。という訳です。
筋肉量を増やして免疫力を高めたい場合のアクションプラン
さて、まとめ、です。
筋肉量を増やして免疫力を高める場合の具体的なアクションプランをお伝えします。
①激しすぎる運動はアドレナリンを分泌させるので要注意
ハードな筋トレは逆にストレス(刺激)になってアドレナリンの分泌を増やしてしまいます。あくまで「適度に」がポイントです。
ふだん運動の習慣がない人は15〜30分の散歩でも筋肉量はじゅうぶんに増えます。
また、筋トレをする場合は夜(18:00以降)は避けてください。アドレナリンが出たままの状態で眠りにつくことになります。
筋トレをするなら朝起きてすぐ。午前中にすることがオススメです。朝の出勤時に一駅分を散歩するなど、とても良いと思います😀
②血糖値が下がってしんどい時にアドレナリンを使って血糖値を上げるのを避ける
血糖値の上げ方は2つしかありません。糖分を摂取するか、アドレナリンを出すか、です。
すぐにエネルギーに変わる単糖類などのチョコレートやレッドブル(角砂糖が13個入っています)を摂取するのは前者で、カフェインなどの刺激物を摂取するのは後者ですね。
後者を避けつつ、前者の場合も「ゆるやかに」血糖値を上げる食べ物(素焼きナッツなど)を摂取すると良いでしょう。
そもそも論で血糖値が急上昇&急降下する”乱高下”がよろしくありませんので!
血糖値を緩やかに上げ下げすることを意識すると良いと思います😀
カテゴリー | 免疫力にかんするお話 |
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タグ | アドレナリンコルチゾールストレス免疫 |
この記事を書いた人
前田 晴代
サンナナサロンのプロデューサーで株式会社MEETSHOPの代表取締役。サンナナの店頭ではお客様と一緒に「健康は楽しい♪」といつも笑っています。
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