■ この記事を監修いただいた専門家
前田晴代さん
体質改善専門店サンナナサロン®︎ プロデューサー/株式会社MEETSHOP 代表取締役
大阪淀屋橋に開業した37SALON(サンナナサロン)は広告宣伝費ゼロで顧客リピート率は93%を維持。 2021年には体質改善に特化した新ブランドOR THIS ONE(オアディスワン)をスタート。現在はその独自のヘルスケアプログラムを全国に広めている。
2019年度大阪トップランナー事業認定。2019年理化学研究所ヘルスケアビジコンファイナリスト。2020年池田泉州銀行ニュービジネス助成金大賞受賞。
・ニュービジネス大賞
休日ダラダラしてしまう人は自律神経が乱れている
冒頭の「仕事の日は起きれるのに、休日はなかなか布団から出れなくて…。」と言っていたお客さま。
よくよく話を聞いてみると、、
・平日はいつも仕事で忙しい
・だけどあまり疲れは感じない
・土日はカラダがだるくなる
こんなかんじで…平日の疲れを土日でカバーしてるという感じでした。
土日ダラダラすることで疲れをリセットして月曜日に備えているのかもしれません。
ただ…この生活を続けていると代謝が落ちて太ってしまう可能性大なんです!
とくに太る食事をしていなくても太る…
不思議ですよね。
原因は…「自律神経が乱れると太る」から!
⚫︎平日はあまり疲れず、休日にどっと疲れがでる
これって実は、、
自律神経がひどく乱れている人によくあるパターンなんです。
なぜ自律神経が乱れるのか
それでは説明しますね。
私たちのカラダは「仕事するぞ!やる気出すぞ!」と言う時に【アドレナリン】という物質が分泌されます。
アドレナリンが分泌されると…疲れや痛みを感じにくくなります。
よくボクサーが試合中は「痛みを感じない」って言っていますよね。
あれがまさに、アドレナリンがドバドバ出ている状態です。
そしてさらに、、
アドレナリンが分泌されることでカラダは自律神経が【交感神経優位】になります。
カラダは基本的に、、
⚫︎活動中:交感神経が活発にはたらく
⚫︎休息中:副交感神経が活発にはたらく
このように2つの神経を自律神経がコントロールしています。
本来バランス良くコントロールされているのですが…
平日はあまり疲れない
→アドレナリンが出て交感神経ばかりつかっている
休日にどっと疲れが押し寄せる
→仕事が休みなので副交感神経優位になり溜まっていた疲れがでる
休みの少ない生活がつづくと、2つの神経のバランスが乱れる(=自律神経が乱れる)ということが起こってしまいます。
自律神経が乱れると太る理由
さきほどお伝えしたように、自律神経が乱れると太る原因になってしまいます。
順番に説明していきますね。
まず、自律神経が乱れると眠りの質が悪くなってしまいます。
とくに毎日疲れている方は、どうにか質の良い睡眠で疲労を軽減したいと思っていると思います。
質の良い睡眠をとるための条件は…「副交感神経優位」で眠ること!
つまり寝る前にしっかりリラックスした状態を作ることが大切です。
しかし、自律神経が乱れると…
寝る前に副交感神経にスイッチすることができない!
その結果、夜間も交感神経がはたらき、寝ている間にすべき仕事が行われないんです。
【エビデンスまとめ】
⚫︎副交感神経優位で眠ることで睡眠の質がよくなる
カラダは寝ている間、カラダを調整するために働いています。
その一つの働きとして、、
副交感神経優位でしっかり眠ることで「代謝」が行われます。
⚫︎副交感神経で眠る
↓
⚫︎代謝に必要なホルモンが分泌
↓
⚫︎寝ている間に代謝が行われる
寝ている間に行われる代謝ではなんと!約300kcalの脂肪を分解し代謝しているんです。
しかし、、
代謝に必要なホルモンがしっかり分泌されていない人は毎日約200kcal分の脂肪が蓄積されていきます。
【エビデンスまとめ】
⚫︎しっかり睡眠をとることで1日あたり約300kcalの脂肪を分解してくれる
⚫︎眠りの質が低ければ成長ホルモンの分泌は減り200kcalの脂肪が分解されずに蓄積される
痩せやすいカラダをつくるには?
ここまでの流れをひとまずおさらいすると…
⚫︎平日はあまり疲れず、休日にどっと疲れがでる人は自律神経が乱れている
(平日のカラダが常に興奮状態で、休日にそのぶんの疲れを感じる)
⚫︎自律神経が乱れると睡眠の質が悪くなり、必要な代謝が行われない
こんなかんじですね。
つまり、、
ちゃんと自律神経を整えることで、代謝が行われ痩せやすいカラダになれるんです。
ということで最後に、忙しい人が自律神経を整えるための方法を2つお伝えしますね。
①脳を休める時間をつくる
自律神経を整えるための方法一つ目は「脳を休める時間をつくる」です。
仕事で忙しい方によくありがちなのが、、
食事中も仕事をしながら…
寝る前も仕事のことを考える…
など、常に頭を使っている状態。これは交感神経優位になっていると考えてください。
本来食事をする、寝る前の時間というのは副交感神経がはたらく時間です。
うまく切り替えて、2つの神経をバランスよく使うよう心がけてください!
②シャワーで済ませず湯船に浸かる
自律神経を整えるための方法二つ目は「湯船に浸かる」です。
毎日時間もないしシャワーで済ませている!という方は結構いらっしゃいます。
しかし、、
シャワーはカラダにとって刺激→交感神経優位になります。
寝る前のタイミングでカラダが交感神経優位になると、リラックスして眠るのが難しくなりますよね。
一方で、湯船につかることは副交感神経優位にする効果があります。
できるだけ毎日湯船につかってみてください。
まとめ
平日は忙しいぶん休日は一気に疲れてしまう、という方は…
【自律神経】
交感神経:集中・緊張モード
副交感神経:リラックスモード
交感神経ばかり使ってしまい2つの神経のバランスが乱れている可能性がたかいです。
そして…自律神経が乱れると質の良い睡眠をとることができなくなります。
これによって睡眠時の代謝が行われなくなり、太りやすい体質になってしまうんです。
これを防ぐために、、
・脳を休める時間をつくる
・湯船に浸かる
などの方法で自律神経を整えてみてくださいね。