■ この記事を監修いただいた専門家
前田晴代さん
体質改善専門店サンナナサロン®︎ プロデューサー/株式会社MEETSHOP 代表取締役
大阪淀屋橋に開業した37SALON(サンナナサロン)は広告宣伝費ゼロで顧客リピート率は93%を維持。 2021年には体質改善に特化した新ブランドOR THIS ONE(オアディスワン)をスタート。現在はその独自のヘルスケアプログラムを全国に広めている。
2019年度大阪トップランナー事業認定。2019年理化学研究所ヘルスケアビジコンファイナリスト。2020年池田泉州銀行ニュービジネス助成金大賞受賞。
・ニュービジネス大賞
「酵素ドリンク」2つの正しい知識
ダイエットの定番になった酵素ドリンク。
最近ではユーチューバーのダイエット企画でもよく目にします。
そもそもなぜ「酵素(こうそ)」がダイエットに効果的なのか?
それは…代謝するために酵素が必要だから!です。
・代謝がしっかりおこなわれる
↓
・脂肪燃焼ができて痩せる
このとおり酵素は痩せやすいカラダづくりに必要です。
ですからみなさん酵素ドリンクで酵素をたくさんとろうとするんですよね。
しかし実は、、
酵素ドリンクを飲んでも代謝アップはできません!!
一体どういうことか?
これを理解するために必要な酵素の正しい知識を2つ!お伝えしていきます。
1.酵素は加熱すると死んでしまう
代謝には酵素が必要だとお伝えしました。
これは酵素が「はたらく」ことで代謝が行われているからです。
そう、実は酵素って生きた状態でカラダの中で働いてくれているんです。
ただひとつ弱点があって、、
酵素は熱を加えることで死んでしまいます。
【論文まとめ】
⚫︎酵素の種類によって失活する温度はちがう
⚫︎いずれの酵素も72°Cで完全に失活した
生卵に熱をくわえると固まって元に戻らないように…
酵素も一度熱を加えると二度と元には戻らないんです。
⚫︎酵素は生きている
↓
⚫︎60度以上で死んでしまう
↓
⚫︎一度死ぬと元に戻らない
カラダの中で働いてもらうために、酵素は生きた状態でとりいれる必要があります!
2.酵素ドリンクには熱が加えられている
さきほど”酵素ドリンクを飲んでも代謝アップができない”と言いました。
この理由は、、
酵素ドリンクは作られる工程の中で加熱処理が行われているからです!
簡単に説明しますね。
まず、日本で作られる酵素ドリンクはほとんどが「清涼飲料水」に含まれます。
下の図は清涼飲料水を販売するために必要な工程です。
<清涼飲料水の製造における衛生管理計画手引書/厚生労働省より>
清涼飲料水として商品を販売するには、加熱殺菌をしなければいけないという決まりがあるんですね。
ってことは…?
⚫︎酵素を入れてドリンクをつくる
(この時点では酵素が生きている)
↓
⚫︎清涼飲料水なので加熱殺菌
↓
⚫︎加熱することで酵素が100%死んでしまう
私たちが飲む時には死んだ酵素しか入っていないドリンクになっているということです。泣
こういったドリンクをつかったダイエットで成功しているのは…
酵素ドリンクのおかげで痩せたのではなく、ファスティング(断食)などによる効果が大きいのではないでしょうか。
酵素で代謝をあげたいなら生野菜を食べるべし!
代謝をあげるには酵素が必要なんでしょ…?
酵素ドリンクでとれないと困る…
って悩まれるかもしれません。
心配入りません。
実は酵素ってたくさんの食品に含まれているんです!
【論文まとめ】
⚫︎酵素は生物がつくっているので動物、植物、微生物すべてに含まれる
肉、魚、野菜、果物などなど…普段から食べている食材ばかりですよね!
なのに不足してしまう理由は、、
さきほどお伝えしたように「生」で食べる必要があるから!
そこでサンナナサロンでは生でとりやすい生野菜をとると良いですよ♪とおすすめしています。
野菜なら糖質も低いのでダイエット中でもたくさん食べてOKです!
さらに詳しく!酵素ドリンクについて知っておくべきこと
ここまで読んでくださった方は酵素、そして酵素ドリンクについてバッチリ理解していただけたかと思います。
ここからは…
オアディスワンのYouTubeではお話ししていない内容!
⚫︎酵素ドリンクの「砂糖不使用」はウソだった?!
⚫︎加熱して死んだ酵素はとるイミがないのか
この2つについて最後にお伝えしますね。
酵素ドリンクの「砂糖不使用」はウソだった?!
酵素ドリンクを実際に飲まれたことがある方や、周りの人から感想を聞いたことがある方はご存知の通り、、
「酵素ドリンクは甘くて飲みやすい!」
ってよく聞きますよね。
しかも商品サイトを見てみると「砂糖不使用」「糖質オフ」ってかいてあります。
しかし実は、、
砂糖不使用とかかれてある商品でも大量の糖質が入っているんです!
酵素ドリンクがつくられる工程をみてみましょう。
一般的に酵素ドリンクは、
仕込み→発酵→熟成→ボトリング(完成)
という製造方法です。
実は①の仕込みの段階で大量の糖質を入れています。
これには理由があって…実は糖質は酵素のエサになるんです!
②の発酵で酵素を育てるために、仕込みの段階で糖質を入れているんですね。
しかし、酵素がこの糖質を食べつくすには約3年かかります。
つまり、、
半年発酵、1年熟成などとかかれた商品は糖がまだそのまま糖質のまま残っている状態!
ただの甘いジュースと同じなんですよね。
(※加工段階で糖を入れていなければ「糖質ゼロ」と記載できます)
そして、、
3年熟成している商品であっても加熱していれば結局酵素は死んでしまっています。
加熱して死んだ酵素はとるイミがないのか
「加熱すると酵素が死ぬ」
今回繰り返しお伝えしているのでもう頭に焼き付いているかもしれません。笑
酵素って死んだらとるイミがなくなってしまうのでしょうか?
似たような例で「生きた乳酸菌」ってよく聞きます。
乳酸菌も加熱によって死亡してしまいます。
では死亡した乳酸菌はどうなるのか?
実は…生きた乳酸菌の食料になります!
つまり乳酸菌は死んでも役に立つってことですね。
一方で酵素はどうでしょうか?
死んだ酵素は生きた食料のエサにはなりません。
酵素は一度死んでしまうと役に立たなくなってしまう。
つくるときに加熱している酵素ドリンクはどれだけ飲んでもイミがないんです。
(むしろ糖質が高いものは血糖値を上げて太りやすいカラダになる原因になる!泣)
まとめ
ダイエットでは脂肪燃焼のために代謝アップが鍵になります。
そして代謝をあげるのに必要な酵素をとるために「酵素ドリンク」が人気ですよね。
しかし、、
ほとんどの酵素ドリンクでは酵素をとることができません!
その理由は…
⚫︎酵素は熱を加えると死んでしまう
⚫︎酵素ドリンクをつくるときに加熱殺菌している
酵素をいくら入れていても製造過程で熱を加えていれば酵素はゼロだということです。
清涼飲料水とかかれている酵素ドリンクは酵素をとることができないって覚えておいて下さい!