■ この記事を監修いただいた専門家
前田晴代さん
体質改善専門店サンナナサロン®︎ プロデューサー/株式会社MEETSHOP 代表取締役
大阪淀屋橋に開業した37SALON(サンナナサロン)は広告宣伝費ゼロで顧客リピート率は93%を維持。 2021年には体質改善に特化した新ブランドOR THIS ONE(オアディスワン)をスタート。現在はその独自のヘルスケアプログラムを全国に広めている。
2019年度大阪トップランナー事業認定。2019年理化学研究所ヘルスケアビジコンファイナリスト。2020年池田泉州銀行ニュービジネス助成金大賞受賞。
・ニュービジネス大賞
春の新生活は体調変化をおこしやすい
春は過ごしやすい気候がつづくので、基本的にはカラダもリラックスしやすい季節です。
ただ新しいことを始める、新しい人と関わることが増えるというような人にとっては逆です。
カラダは思っている以上に緊張状態が続いていますし、生活のリズムが変わることに慣れずにいます。
すると何が起きるか?
多くの人はいつものように眠れなくなります。
ワコールが実施した調査を見てみると、
新社会人が変えたいと思っている生活習慣の第1位は「睡眠」
という結果になっていました。
やはり環境が変わったことで、
睡眠時間が短くなる
眠りが浅い
夜の寝つきがわるい
などの悩みがおこりやすくなっているということですね。
<WACOALすいみんアンケート より>
では一体睡眠不足の何がいけないのか?
新しい環境ってことは覚えることもやらなくちゃいけないことも沢山あるし!
睡眠時間もちょっとくらい削ってもいいのでは??
って思われるかもしれません。
冒頭でお話ししたように私も新しい環境に飛び込んだ去年の4月は、睡眠時間はそれほど気にしていませんでした。
でもそうして睡眠をないがしろにしているとだんだん…
仕事中に集中力が続かない、凡ミスや忘れ物を連発、疲れがとれにくい…
こんな感じで不調が出てきたんですね。
そしてその結果、、
私のしょうもないミスで社内の人に大迷惑をかけるという事件を起こしてしまいました。
(いつも優しい上司に血相を変えて叱れるほど。泣)
今考えるとあれは睡眠不足で脳が疲れていたことも原因だったんじゃないかなと思うんです。
と、そんなことを考えていたら‥
岩瀬大輔さん著の「入社1年目の教科書」にも睡眠の大切さがしっかり書いてありました。
<入社1年目の教科書/ Amazonより>
こちらの本は入社一年目の心構えやノウハウが書かれてあります。
その中でも一番最初に紹介されているのが…『何があっても遅刻はするな』ということ。
社会人としてあたりまえのことを、ちゃんとやれる人物かどうかってことですね。
また、『休息を取ることも「仕事」だ』とも書いてありました。
このことからも…
社会人として「睡眠」をコントロールして自分のパフォーマンスを上げることがいかに大切かが分かりますよね。
新生活でするべき睡眠対策TOP3
じつは環境がかわるなど新しい生活を始める人は、睡眠の時間や質が下がる原因がいくつかあります。
これを知らないまま過ごすと…どんどんカラダがしんどくなってしまうんです。
ということでここからは、、
睡眠の質が下がってしまう原因&対策を3つ!順番にみていきましょう。
これを実践すれば新生活の睡眠対策はバッチリです!
①食生活がかわるから
新しい生活にバタバタしている人に多いのが食生活に時間をかけられないことです。
その結果、、
コンビニのパン、ランチの麺類、家でも簡単な炭水化物が多くなる。
全体的に小麦製品が増えてしまいます。
そして小麦は血糖値をぐんぐん上げてしまう食品です。
つまり血糖値を乱す原因になります。
血糖値が乱れるとカラダが眠るモードになりにくく、睡眠の質が落ちてしまうんです。
【論文まとめ】
⚫︎本来であれば睡眠時は自律神経が副交感神経優位になる
⚫︎低血糖になると夜間に交感神経が上昇しやすいので睡眠に不調があらわれる
こちらの解消法は、、
×食生活が変わる(小麦製品がおおくなる)
↓
◎午後の食生活を見直す
午後の食事で血糖値を乱れないように心がけて下さい。
血糖値は糖質をとることで一気に上昇します。
そしてその後…上がった分下がるんですよね。
つまり急上昇がなければ急降下もありません。
血糖値が波打つ(乱れる)原因である糖質を摂りすぎないのが大切です。
ランチは丼や麺やパンなど炭水化物だけの食事が続くのはNGですよ!
②毎日シャワーで済ませる
忙しい日が続くとお風呂はシャワーで済ませる人がとても多いです。
確かにいちいち湯船にお湯をはるのって面倒ですよね…。
でも実は…シャワーってカラダにとって刺激になるんです!
刺激をうけるとわたしたちのカラダは、、
交感神経優位=戦闘モード になります。
本来であれば眠るときは自律神経が【副交感神経優位】になります。
しかし寝る前に刺激をうけると交感神経優位の状態で眠ることになるんです!
交感神経優位で寝ると、、
うまく寝付けなかったり、夜目が覚めやすくなります。
【記事まとめ】
⚫︎交感神経はカラダを活発に動かすときに働き、副交感神経はカラダを休めるときに働く。
⚫︎2つの神経のバランスが崩れると眠れない、疲れがとれないなどの不調がおこる
こちらの解消法は、、
×シャワーで済ませる
↓
◎できるだけ湯船につかる
シャワーの日を減らして湯船に浸かるようにして下さい。
眠る時は副交感神経優位になるのが正しい状態です。
カラダを副交感神経優位にするためにはリラックスする必要があるんです。
そこでお風呂の出番!
さまざまな論文で湯船につかることは最強のリラックス方法と紹介されています。
入浴による睡眠時の副交感神経活動の亢進と交感神経活動の低下が示唆された。
お風呂で1日の疲れをしっかりとることでぐっすり眠れるようになります♪
③カラダが多くの刺激をうけてしまう
新しい環境で生活がスタートする。
ワクワクドキドキしている人、不安いっぱいな人、それぞれいると思います。
感じ方は違いますが、、
新しい生活の中でカラダは、感情の変化や慣れない状況に刺激(ストレス)をうけまくっていると覚えてて下さい。
②でお伝えしたように…
カラダが刺激を受けると自律神経が交感神経優位になり睡眠の質が落ちてしまいます。
こちらの解消法は、、
×多くの刺激をうけてしまう
↓
◎リラックスできる時間を増やす
刺激やストレスを簡単に減らすことはできないと思います。
ですので大切なのはカラダが休憩できる時間を確保すること!
とくに眠る前の時間がポイントです。
筋トレをしたり、激しい音楽を聞くとカラダは眠る体制を整えてくれません。(交感神経が働いてしまいます)
先ほど言ったように湯船に浸かったり、電気を暗くしたり、ストレッチしたり…
リラックスできる時間を作ってあげて下さいね。
まとめ
春から環境が変わる方は4月、5月の睡眠の質が落ちる可能性が高いです!
睡眠はカラダを休憩させて次の日の準備をする大切な時間。
忙しいからとないがしろにしたり、ストレスでうまく睡眠がとれなかったりすると…カラダに不調があらわれます。
(ビジネス本などにも睡眠がいかに大切か書かれています)
新生活で睡眠の質が落ちる原因は主に3つ!
⚫︎食生活の変化
⚫︎毎日シャワーで済ませている
⚫︎カラダが多くの刺激をうけてしまう
これを解消する方法をそれぞれお伝えしましたので、今日から気をつけてみて下さい!
最後に…
気合いで乗り切るのには限界があります。特に慣れない生活が始まるこの時期はいつも以上にカラダを労ってあげて下さいね♪