低血圧でもないのに朝起きてめまいがする人は太りやすい体質?!
2021.11.04
「さいきん朝にスッキリ起きれない…低血圧かな?」
って思っておられる方は多いと思います。
ところが実際に血圧を測ってみるとそんなに血圧は低くない。
あれ?
なんでこんなに朝スッキリ起きれないんだろう?
結論から言いますが、平均的な血圧の人でも高血圧な人でも朝スッキリ起きれない場合は多いです。
そして、、、
朝にスッキリ起きれない人は太りやすい体質である可能性があります。
今日はその辺りをじっくり解説していきたいと思います!
今日はこんな感じでいっていみたいと思います!
朝の目覚めはコルチゾールがコントロールしている
余談になりますが、そもそも論で「睡眠」と「太りやすい体質」には大きな関係があるとされています。
下のグラフを見てください。
こちらは睡眠時間と肥満発症リスクの関係を表したものです。
オクスフォード大学のSleep Research Society(睡眠研究所)が発表した論文によると
「睡眠時間が短いと肥満の発生率が高い」
ということがわかっています。
このように睡眠と太りやすい体質は切っても切れない関係になっているわけです。
さらに、、、
あなたの朝の寝起きのスッキリ具合をみるだけで!あなたが太りやすい体質かどうか?がわかります。
・朝スッキリ起きれない…
・寝起きにめまいがする…
・何回も二度寝をしてしまう…
こんな人は、「コルチゾール」という物質をカラダが分泌できていないことが原因の可能性があります。
コルチゾールとは、私たちの生体リズムを整える神経伝達物質と言われています。
【論文まとめ】
⚫︎早朝から午前中にかけてコルチゾール濃度の上昇が起 こり、夕方から夜にかけてコルチゾール濃度が最低とな る
⚫︎副腎皮質ホルモンであるコルチゾールの血中レベルが生体リズムに関係している
「生体リズムと脳」/本間研一
コルチゾールの働きをまとめると、
●生体リズムを整える
●カラダの中の炎症を抑える
●アドレナリンの代わり
大まかにはこの3つがあるとされています。
まず、、、
コルチゾールは朝にカラダを起動させて血圧を上げる働きをしてくれます。
コルチゾールの量が足りない場合は朝に血圧が上がりきりません。
血圧が上がらないとカラダ中に血液がじゅうぶんに運ばれませんので、特に脳などは「朝にスッキリしない」となってしまします。
だから、、、
血圧が普通の人でも高血圧の人でも「朝にスッキリしない」っていうことが起こるんですよね。
次に、、、
コルチゾールはカラダの炎症を抑えてくれる働きをします。
【記事まとめ】
⚫︎コルチゾールは強い抗炎症作用を持つ。
例えば、、
アトピー性皮膚炎や皮膚炎症の際にステロイド薬を塗りますよね。
なぜ塗るのか?
というと、体内でステロイド薬と同じ働きをするコルチゾールが足りなくって働きが不十分なので、外用薬として塗ることで皮膚トラブルを抑えようとしているわけです。
また、、、
コルチゾールはカラダの中のアドレナリンが足りない時に、アドレナリンの替わりとして血糖値を上げる働きをします。
ふつうはアドレナリンだけで足りなければいけません。
そこを無理矢理!
コルチゾールで補って血糖値を上げることになりますので、、、
コルチゾールで血糖値を上げなければいけない状態はあまり好ましい状態ではないと言えます。
コルチゾールの分泌が乱れると何がおこる?
前述のような働きがコルチゾールにはありますので、コルチゾールの分泌が乱れると前述のような働きすべてが上手くいかなくなります。
【コルチゾール分泌が乱れると?】
●生体リズムが乱れる
●炎症が起こりやすくなる
前述のようにアドレナリンが出過ぎた場合に足りないアドレナリンを補うために、コルチゾールがアドレナリンの働きをします。
必要以上にコルチゾールが出ている状態(コルチゾール過多)では、さらに以下のようなことが起こります。
【コルチゾール過多で起こること】
① 顔や体に肉がつく
② ダイエットがうまく行かない
③ 不眠症や生活習慣病になりやすい
① 顔や体に肉がつく
①は、コルチゾールの分泌が多くなるとカラダは栄養を蓄えようとして肉がつきやすくなる傾向があります。
このような状態は「満月顔(ムーンフェイズ)」とも言われていて、いろんな論文などで紹介されていたりします。
【論文まとめ】
⚫︎副腎皮質からコルチゾールが過剰に産生され分泌されることにより満月様顔貌など多彩な徴候や症状があらわれる。
② ダイエットがうまく行かない
②は、いわゆる「太りやすい体質」の原因ですね。
コルチゾールは筋肉を溶かしますので、代謝が落ちてしまいます。
浮腫みやすい体質になってしまいますのでダイエットがうまくいかない太りやすい体質になりがちです。
なかなか痩せない…
っていうパターンの人は コルチゾール過多の可能性があります。
このような状態は「野牛肩」「中心性肥満」とも呼ばれています。
筋肉が落ちてしまうので手足が細くなりカラダの中心部分だけが太くなった体型になることがエビデンスでも示されています。
【論文まとめ】
⚫︎コルチゾールが過剰分泌されると特有の身体的特徴(中心性肥満,満月様顔貌,皮膚線条) があらわれる
⚫︎とくに、平均年齢50 代半ばの女性に多く見られる
③ 不眠症や生活習慣病になりやすい
③は、朝起きるだけでなく一日を通しての生体リズムが乱れますのでさまざまな生活習慣病を引き起こす可能性があります。
冒頭でご紹介した「睡眠と肥満の関係」もこれと関係しています。
生体リズムが乱れて睡眠不足になったりするとそれ自体が肥満の原因になる可能性がある…という訳です。
まとめ
平常の血圧の人でも高血圧の人でも「朝にスッキリ」起きれないことがあります。
原因としてコルチゾールという物質の分泌が乱れている可能性があります。
コルチゾールは私たちの生体リズムを整える物質です。
コルチゾール分泌の乱れはストレスになどによって起こりますが、特にコルチゾールの分泌が過多になるとさまざまなトラブルが起こる可能性があります。
ダイエット観点ではやはり、、、
コルチゾール過多は筋肉を溶かしてしまって代謝を落としてしまうので「太りやすい」体質になりやすいです。
また、コルチゾールの分泌が乱れると生体リズムが乱れますので睡眠不足になりやすいです。
睡眠不足の人は肥満気味であるという科学的なエビデンスも存在します。
カテゴリー | ダイエットにかんするお話 |
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タグ | アドレナリンコルチゾール睡眠 |
この記事を書いた人
前田 晴代
サンナナサロンのプロデューサーで株式会社MEETSHOPの代表取締役。サンナナの店頭ではお客様と一緒に「健康は楽しい♪」といつも笑っています。
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