42℃以上の熱いお風呂が好きな人はストレスが溜まっている!便秘になる可能性も!
2021.11.01
「熱いお風呂が好きだなんて…江戸っ子だね!」
っていうお話を聞いたことがありますか?
こちらの記事「江戸っ子は本当に熱い湯が好きなのか? 東京下町の銭湯に行ってみた」では、実際にお湯の温度が45〜46℃の!銭湯が紹介されています。
一説によると、
⚫︎むかしの江戸は労働者が多かった
↓
⚫︎だからリフレッシュや気分転換の効果を求めて濃い味付けや熱いお風呂が好まれた
というような意見もあります。
そこで今回は!
このような流れで行ってみたいと思います。
熱いお風呂に入ることとストレスの関係
結論から言いいますが、なぜ?熱いお風呂に入りたくなるかと言うとそれはカラダが刺激を欲しているからです。
カラダは刺激を受けると「アドレナリン」っていう物資を分泌して血糖値を上げようとします。
⚫︎熱いお風呂
↓
⚫︎カラダにとっては刺激である
↓
⚫︎刺激を受けるとアドレナリンが分泌される
↓
⚫︎アドレナリンは血糖値を上げる
このようなメカニズムになっています。
なぜ?アドレナリンを求めるのか?
それは、血糖値を上げるためです。
先ほどの江戸っ子の例を使いますと、一日中ずっと屋外で肉体労働をしたりすると、カラダはもちろん、脳もクタクタに疲れてしまいます。
脳がクタクタに疲れる、っていうことは脳がエネルギー不足になっている、ということです。
脳のエネルギーは糖分ですので、つまり血糖値が下がった状態になっている、ということです。
つまり、、、
「血糖値を上げて欲しい!」とカラダや脳が命令をするので!
熱いお風呂が好きな人はついつい刺激を求めて(=アドレナリンを求めて)42℃以上の熱いお風呂に入ってしますと言うわけです。
熱いお風呂を求めさせる脳内物質
ここで出てくる「アドレナリン」は脳の中で分泌される物質です。
主な働きは血糖値を上げることなんですが、アドレナリンが出っ放しになると今度は「βエンドルフィン」という脳内物質が分泌されます。
βエンドルフィンという物質は”フロー状態”をつくる脳内物質と呼ばれています。
スポーツ選手が”ゾーンに入る”っていう表現を使っているのを聞いたことがありますよね?
究極の集中状態、究極のリラックス状態でβエンドルフィンが脳内で出ているような状態のことを”ゾーンに入る”と呼んだりします。
この”フロー状態”が…めちゃくちゃ気持ちいいんですよね。
だからβエンドルフィンは「脳内麻薬」と呼ばれたりします。βエンドルフィンの気持ちよさが忘れられなくて、ついつい競技を極めてしまう…それが一流アスリートなのかも知れません。
⚫︎ストレスが加わると抗ストレス作用を示す。これを担っている物質の1つにβ‐エンドルフィンがある。
⚫︎運動により脳内のβ‐エンドルフィンも増加する事が考えられる。
科学的にエビデンスが取れている他のフロー状態として、
① いわゆる”ランナーズハイ”
② 脂っこい高カロリーな食事(大トロやマヨネーズ)
③ 針治療の”痛気持ちいい”
④ 吐き癖や歯磨きで”おえっ”となる
などが挙げられます。
42℃以上の熱めのお風呂は③であるとされています。
つまりアドレナリンでも前述の通りじゅうぶんに脳は血糖値が上がってラクになるのですが、それを通り越したβエンドルフィン状態を求めている!っていう訳です。
上記の図の通り、βエンドルフィンを欲しがる状態というのは、
●脳が血糖値を上げてラクになりたい
(=アドレナリンだけでは足りない)
●ストレスや悩み事を一時的に忘れてβエンドルフィンによるフロー状態になりたい
(=βエンドルフィンによる究極のリラックスを求めている)
と、言うことができると思います。
つまり、、、、
42℃以上の熱いお風呂が好きな人は(かなり)ストレスが溜まっていて!
アドレナリンの分泌だけでは足りなくって、βエンドルフィンによる究極のリラックス状態を求めていると言うことができると思います。
熱いお風呂に入ることで便秘になる可能性
ここで、熱いお風呂に入る、つまり、刺激によって過度にアドレナリンが出ることによって引き起こされるカラダの変化について幾つかご紹介したいと思います。
①便秘になる可能性
アドレナリンによって交感神経優位になるとカラダは緊張モードになります。
緊張モードのカラダは便を排泄しようとしませんので(排泄モードである副交感神経優位ではない)便秘になる可能性があります。
②睡眠の質が悪くなるになる可能性
特に寝る前に熱いお風呂に入った場合は、交感神経優位のまま睡眠をすることになります。
さまざまな研究から「副交感神経優位で入眠することが良質な睡眠につながる」ということが示されています。
⚫︎健常成人では、睡眠の60分前から副交感神経優位になり、入眠がおこなわれる
⚫︎副交感神経活動の亢進、交感神経活動の低下を促すことで、スムーズな入眠に結びつく
以下の表にもありますように、副交感神経優位で入眠することが、レム睡眠/ノンレム睡眠を交互に繰り返す良質な睡眠をもたらすとされています。
まとめ
熱いお風呂が好きな人は、脳がアドレナリンやβエンドルフィンの分泌を求めている可能性があります。
アドレナリンがもたらす脳がラクになる感覚や、βエンドルフィンがもたらす究極のリラックスを欲しがっているイメージです。
一方で、アドレナリンを常に分泌していると、カラダがアドレナリン過多の状態になり、なかなか副交感神経優位に
なりにくい状態になります。
カラダが副交感神経優位にならなければ排泄や消化吸収がうまくいかず、一例として便秘になる可能性があります。
カテゴリー | ストレスにかんするお話 |
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タグ | 便秘自律神経の乱れ自律神経 |
この記事を書いた人
前田 晴代
サンナナサロンのプロデューサーで株式会社MEETSHOPの代表取締役。サンナナの店頭ではお客様と一緒に「健康は楽しい♪」といつも笑っています。
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